モデル

モデルは、AIワーカーが考え・書き・ツール実行の方針を決めるためのエンジンです。Zemu はチャット/ワーカー既定/トリガー/受信チャネルの4経路でモデルを上書きでき、4指標(料金・指示追従・自律性・会話度)と 2階層プリセット(Zemu Basic / Zemu Advanced)+ すべてのモデル の組み合わせで提示されます。詰まりやすいのは指標の解釈と、上書き優先順位の把握です。

概要

4指標(料金/指示追従/自律性/会話度)の本当の意味、Basic と Advanced の課金単価の違い、モデル解決の優先順位、モデル変更で改善しない原因など、モデル選定で詰まりやすい構造を整理します。

基本

4指標の本当の意味(料金 / 指示追従 / 自律性 / 会話度)

モデルセレクタの各カードには 4つの指標 が横並びで表示されます。

  • 料金(Cost):クレジット消費の重さ。¥ マークが多いほど高コスト。Zemu Basic = ¥¥、Zemu Advanced = ¥¥¥ のように ¥ の数=単価ティア を意味する
  • 指示追従(Instruction):細かい指示を最後まで守る力。複雑な手順書やフォーマット制約のある業務で重要
  • 自律性(Autonomy):手順を自分で分解して作業を進める力。長時間タスクや調査系で効く
  • 会話度(Conversation):人間らしく自然に会話する力。受信チャネル経由のユーザー対応で重要

4指標はそれぞれ 3段階のドット で表示されます。info アイコンは料金の左側にあり、PC はホバー/スマートフォンはタップで各指標の詳細説明が読めます。

Zemu Basic / Zemu Advanced と「すべてのモデル」

セレクタは大きく2階層に分かれています。

  • Zemu Basic:日常的なチャット、問い合わせ対応、短い要約、軽い調査向けの標準ティア。料金 ¥¥
  • Zemu Advanced:長文資料の整理、複数条件の判断、複雑ワークフロー、精度優先の重要処理向け。料金 ¥¥¥
  • すべてのモデル:プロバイダ別の生モデル(GPT-5.5 / GPT-5.4 / GLM 5.1 / Kimi K2.6 など)。Basic / Advanced のプリセットを使わず、特定モデルを直接指定したい場合に使う

運用指針:通常は Basic で開始し、品質や指示追従に問題があれば Advanced へ。さらに細かいチューニング(特定プロバイダのモデル特性が必要、コスト最適化など)が必要なら「すべてのモデル」から個別選択します。Basic と Advanced は 将来 Zemu 側で最適モデルが差し替わる 設計(プリセット)なので、長期運用ではこちらが安定します。

モデルを上書きできる4経路

Zemu でモデルを指定できる場所は4経路あります。同じワーカーでも、起動経路によって違うモデルで動きます。

  • チャット時:チャット画面右上のモデルセレクタで、その会話単位で上書き(最も上位)
  • トリガー個別:スケジュールトリガーの実行ステップ、または編集パネルで上書き
  • 受信チャネル Route:Slack / Discord / LINE WORKS の Channel Route ごとに「実行モデル」を上書き
  • ワーカー既定:ワーカー編集画面で既定モデルを設定(最も下位、フォールバック)

モデル解決の優先順位とモデル変更で改善しない原因

実行時にどのモデルが使われるかは、次の優先順位で解決されます。

  1. チャット時の上書き — その会話で明示的に選んだモデル
  2. トリガー/受信チャネルRoute での上書き — その経路用にピン留めされたモデル
  3. ワーカー既定モデル — どこにも上書きが無いときのフォールバック

「モデルを変えても結果が改善しない」と感じる場合、モデル以外の要因が支配的なケースが多いです。先に確認すべきは:

  • 指示文(プロンプト):意図と矛盾しているかフォーマット指示が曖昧でないか
  • 割り当てナレッジ:参照すべき資料が knowledge-manager 経由でアクセスできているか
  • スキル割当:必要なビルトインスキル/カスタムスキルが有効化されているか
  • 連携権限:必要な外部サービスがワーカーに割り当てられているか

これらが揃っていれば、Basic と Advanced の差は「精度/速度/クレジット消費」のトレードオフでしかないので、業務の重要度に応じて選び分けるだけで済みます。

確認ポイント

  1. そのワーカーは Basic / Advanced / 個別モデル のどれを使う前提で設計されていますか?「すべてのモデル」から選ぶ理由は明確ですか?

  2. 同じワーカーをチャット/トリガー/受信チャネルから起動した場合、それぞれどのモデルが使われるかを把握していますか?

  3. モデルを変更する前に、指示文・ナレッジ参照・スキル割当・連携権限の4点を確認していますか?